未来を見据えた時に

介護業界の動向を知るべし

一括りにはできない介護という職

 高齢化社会の到来によって介護の求人は増加の一途をたどっています。誰しもが健康的に天寿をまっとうできれば幸いですが、急な病気の発症だけでなく、体力や筋力の低下によって誰かしらの手を借りないと満足に生活が送れなくなる可能性も非常に高いからです。
 介護と聞くと寝たきりである、あるいは車椅子や杖がないと不自由な生活を送っている方のことを想像しがちでしょう。しかし、ヘルパーの常駐する高齢者向けのマンションに入居する人もいれば、限られた時間だけを対応して貰うデイサービスを利用するだけで生活を続けられる人もいます。形態を問わずに高齢者を介助する仕事も全て含めると、更に膨大な人手が求められ続けている状態だと言えます。
 また、それまでは普通に生活していたのに、認知症などが悪化したために突然家族だけで介助することが難しくなるケースなどが増えており、突然介護に関する申請や検討をし始めなければならなくなった家庭も少なくはありません。その結果、施設などに事前に申請しておけるわけではないので慌てて申し込みを行ったけれども、予約がいっぱいで年単位の待機となってしまうという問題も増えています。
 働き手であった男性が両親の世話を一人でみる、というケースも今や極端な話ではありませんし、その結果、貯蓄が底をついてしまうような話も聞かれます。
 このため、施設の数や人手は勿論のこと、こういった「高齢者を支える家族」を手助けしてくれる生活相談員のような人の力も求められています。この事からも介護の仕事は介護される本人に対してだけではなく、多岐に渡る分野での可能性を秘めているといえるでしょう。